かんちゃん自習屋日記 Self-Learning & Share

政治経済、歴史文化などを自習してその情報を共有しようと思います。I’m going to do self-learning about World/East Asian Politics, Economy, Culture and History. I will share the info as study result.

#2“鉱物資源価格の高騰→将来、風力、太陽光発電を日本で安定的に導入し続けられるのか?”情報のメモ化

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A: “クリーンテクノロジーに関する汚れた真実”

 

先日、ドイツのSpiegelという雑誌の記事を読みながら自習をしていました。興味深い情報をメモ化し、勝手な感想を加えていこうと思います。

 

引用元記事のタイトルは“The Dirty Truth About Clean Technologies”で、“クリーンテクノロジーに関する汚れた真実”と言う感じで訳しました。

 

前回からの続きです。リンク

 

では、さっそく私が興味を持った情報を、ひとくちメモ化していきます。

()の番号はメモの通し番号で、[ ] 内は個人的な感想、コメント、ツッコミです。

 

 

B: “需要増加→価格上昇、少数国依存の問題点”の情報メモ

 

(6)需要の増加予測:International Energy Agency=IEAによると、世界的な天然資源の需要は2040年までに4倍に跳ね上がる。リチウムの需要に関しては、42倍の増加が予測される。

 

(7)資源の依存:世界のニッケルの45%を供給→インドネシア、フィリピンに依存している。

 

(8)資源の依存:中国はレアアースの60%を供給しており、コンゴはコバルトの3分の2の生産を担い、南アはプラチナ市場の70%を独占している。

 

(9)価格上昇の理由:鉱物資源の需要が急増していて、供給が追いつかず、価格が上昇している。

 

(10)価格上昇の例:ニッケルの価格は26%の上昇、銅は43%、アルミニウムは56%の上昇。

 

[この情報に関しては、どれぐらいの期間で上昇したのかの明記して欲しかったなと思いました。おそらく下記に炭酸リチウムの上昇率の期間が、一年間と書いてあったので、これらの期間も一年なのかもしれません。]

 

(11)炭酸リチウムの価格は一年間で約3倍上昇し、1トンあたり2万ドルを超えた。

 

[上記、メモ(7)や(8)のように資源を供給している国の数は限られていて、記事の筆者も触れているように、資源供給国の中には政情不安定な国もあり、紛争や、Covidのような疫病によって、クリーンエネルギーのシステムを生産するのに必要な資源の供給が滞る可能性も考えられるなと思いました。]

 

C: 感想+今後の勝手な予測

 

[個人的な印象としては、日本はあまり、風力や太陽光発電に極端に傾斜しないほうがいいだろうなと感じました。

 

資源を供給できる国が限定されていて、供給国の中には政情不安定な国もあるわけです。将来的に紛争やCovidのような疫病の蔓延によって、風力、太陽光発電の設備の導入や更新に必要な資源の供給がストップするリスクがあるなと思いました。

 

これと合わせて、世界各国がクリーンエネルギーの設備の導入を進め、電気自動車の普及も拡大する中で、生産に必要な鉱物資源の需要の急増が当然予測されるわけですよね。

 

需要の増加から、価格の上昇も予測され、その場合、風力や太陽光発電の導入が日本において消費者や産業界が甘受するコストに見合う発電方法では無くなる可能性も予想されます。

 

また、温暖問題への意識の高まりから、とかく、クリーンエネルギーの導入の必要性が強調されますが、鉱物資源価格が上昇した場合、設備の導入と更新のコストも上昇し、Co2削減の切り札としての設備の世界規模での普及は難しくなるのではないでしょうか

(特にアフリカ、インド、東南アジア諸国、結局、お金のある国だけが導入更新し続けられ、お金のない国は導入も設備更新もできなくなるのでは?)。

 

ゆえに、少なくとも、日本に関しては、原子力発電の再開、他発電方法との混合の形態が、やはりベストな方法との印象を持ちました。

 

他の発電方法に関しての自習は、次々回あたりに自習メモを載せようと思います。

 

次回に関してはSpiegelの記事の残りの面白かった部分、“資源への中国の影響力と、資源開発に関わる人権などの情報をメモ化していこうともいます。”]

 

 

D: Reference

 

Jens Glüsing, Simon Hage, Alexander Jung, Nils Klawitter and Stefan Schultz 2021, The Dirty Truth About Clean Technologies, viewed 24th 11 2021, https://www.spiegel.de/international/world/mining-the-planet-to-death-the-dirty-truth-about-clean-technologies-a-696d7adf-35db-4844-80be-dbd1ab698fa3

 

 

E: SNSで定期Update

 

週2-3回ぐらいのペースで自習の過程、情報を上げる予定です。情報をその都度受け取りたい方はSNSのフォローよろしくおねがいします。

 

https://twitter.com/jisyuuya

 

 

F: 自習屋の目的とは?

 

国内外の政治経済、歴史、文化などをテーマに、情報を集めて自習しています。自習の過程で触れた、興味深かった情報、データを、要約、小分けして、メモ化=素材化していくのがこの自習屋の目的です。

 

例えるなら、(1)魚を釣る(海外英語メデイア、国内外の論文、一次資料などを見つけて、自習する)。(2)魚を捌いて、切り身や刺し身化する(興味深い点の要約メモを作る)。私が、その素材を料理する際=議論の組み立て、別の学習をする際に、その情報を利用しやすい素材メモにしておくのが目的です。

 

時々、[ ]内に、その情報に対する、どういうふうに料理すれば使えそうか、味付けの方向性=コメントやツッコミも入れていこうかと思います。

 

G: あくまでも参考に

 

このブログは、私の自習のメモ、興味深かったデータ、学習の過程と記録です。ゆえに、正確ではない情報や、誤訳などが含まれている可能性があるので、参考程度にお読みいただければと思います。正確な情報を必要とされている方は、引用元などを添付しておきますので、そちらも参考にしていただければと思います。