#1“クリーンテクノロジーに関する汚れた真実”→感想、面白かった情報の刺し身化、“クリーンエネルギー、多様な鉱物資源を使う”の巻
先日、ドイツのSpiegelという雑誌の記事を読みながら自習をしていました。興味深い情報をメモ化=素材化して勝手な感想を加えていこうと思います。
記事のタイトルは“The Dirty Truth About Clean Technologies”で、“クリーンテクノロジーに関する汚れた真実”と言う感じで訳しました。
では、さっそく私が興味を持った情報を、メモ化=素材化していきます。
( )の番号はメモの通し番号で、[ ] 内は個人的な感想、コメント、ツッコミです。
B: “クリーンエネルギーの発電→多様な鉱物資源を使う”の情報メモ
(1)風力発電用のタービンを作るのには、セメント、砂、鉄、鉛、アルミ、銅が使われる。洋上で使う中型のタービンの場合は約67トンの銅が必要となる。
(2)この67トンの銅を産出するのに、約5万トンの土や石を掘削する必要があり、これはエッフェル塔の5倍の重さに相当する。
[なるほど、つまり、風力発電のタービンを作るのに、大規模な採掘が必要になる。→自然環境の破壊や、採掘のためにエネルギーを大量消費するわけですね。]
(3)風力発電のタービンを作るのに使用されるレアアースのネオジムは、1トンのネオジウムを生産するのに77トンの二酸化炭素排出する。比較対象として、1トンのスチールを生産するのに1.9トンの二酸化炭素を排出する。
[この情報に関しては、ネオジウムだけの情報や、スチールとの比較だけだと、77トンという数字が大きいのか、小さいのか判断しづらいように思いましたね。例えば、同じ発電量の風力発電施設A、火力発電施設B、原子力発電施設Cを建設し稼働するまでに、どれぐらいのCO2を排出するかで比較するほうがわかりやすい気がしました。]
(4)1000メートル✕1000メートルの面積の太陽光発電施設=ソーラーパークを作る場合、11トンの銀が必要になる。テスラ社の電気自動車、Model Sの場合、1万台の携帯電話に匹敵するリチウムが使われる。
(5)電気自動車の生産には、従来のガソリンエンジンに比べて、6倍の鉱物資源が必要とされる。主に、バッテリーシステムのための、銅、黒鉛、コバルト、ニッケルである。
[まあ、このあたりは、クリーンエネルギーに関わる製品が生産の際に、いかに鉱物資源を大量に必要とするかという、筆者が“強調したい点”なんだろうと思いますね。そして需要の高まり→価格の上昇という流れへつながるわけですね。]
C: 次回テーマ“資源価格の上昇”
[今回のメモ化はこのあたりにしておこうと思います。次回の流れは、“クリーンエネルギーによる発電への需要高まる→発電システムに必要な鉱物資源の価格が上昇”というテーマでメモ化していこうと思います。
あまりにも価格が上昇すると、将来、発展途上国などがクリーンエネルギーの発電システムを導入し、設備を更新していくのが難しくなっていくのではないでしょうか。
環境保護団体などが標榜する風力、太陽光発電という手段をメインとしたCO2排出削減目標の実現に対する阻害要因になるのではないかなと思ったりします。じゃあ、続きはまた、次回。]
D: Reference
Jens Glüsing, Simon Hage, Alexander Jung, Nils Klawitter and Stefan Schultz 2021, The Dirty Truth About Clean Technologies, viewed 24th 11 2021, https://www.spiegel.de/international/world/mining-the-planet-to-death-the-dirty-truth-about-clean-technologies-a-696d7adf-35db-4844-80be-dbd1ab698fa3
E: SNSで定期Update
週2-3回ぐらいのペースで自習の過程、情報を上げる予定です。情報をその都度受け取りたい方はSNSのフォローよろしくおねがいします。
F: 自習屋の目的とは?
国内外の政治経済、歴史、文化などをテーマに、情報を集めて自習しています。自習の過程で触れた、興味深かった情報、データを、要約、小分けして、メモ化=素材化していくのがこの自習屋の目的です。
例えるなら、(1)魚を釣る(海外英語メデイア、国内外の論文、一次資料などを見つけて、自習する)。(2)魚を捌いて、切り身や刺し身化する(興味深い点の要約メモを作る)。私が、その素材を料理する際=議論の組み立て、別の学習をする際に、その情報を利用しやすい素材メモにしておくのが目的です。
時々、[ ]内に、その情報に対する、どういうふうに料理すれば使えそうか、味付けの方向性=コメントやツッコミも入れていこうかと思います。
G: あくまでも参考に
このブログは、私の自習のメモ、興味深かったデータ、学習の過程と記録です。ゆえに、正確ではない情報や、誤訳などが含まれている可能性があるので、参考程度にお読みいただければと思います。正確な情報を必要とされている方は、引用元などを添付しておきますので、そちらも参考にしていただければと思います。