かんちゃん自習屋日記 Self-Learning & Share

政治経済、歴史文化などを自習してその情報を共有しようと思います。I’m going to do self-learning about World/East Asian Politics, Economy, Culture and History. I will share the info as study result.

#5 “CO2を分離回収しながら、石炭火力発電を続けるのもいいんでないか?太陽光、風力発電の限界も考えてみた。”

A: 前回までのおさらい

 

今回も資源エネルギー庁の資料などをもとに自習してメモを作っていこうと思います。

 

前回のリンク:

https://jisyuuya.hatenablog.com/entry/2021/12/09/204220?_ga=2.96991773.385282721.1640082843-1631441527.1631840422

 

前回の自習で、最新の石炭火力発電IGCCを導入することで、CO2排出削減が期待できるということ、その実証実験が終わった段階だということを見てきました。さらに燃料電池を組み合わせて発電効率を上げ、CO2の排出量も約590g-kWhまで下げるIGFCの実証実験が2021年末~2022年にかけて行われるようです。

 

しかし、前回述べたように、それでも液化天然ガスを使った火力発電よりも、石炭火力発電はCO2排出量が多く、この点にツッコミが入れられそうですよね。

 

この点も踏まえて、更に自習して、興味深かった情報をメモ化していこうと思います。

 

()の番号はメモの通し番号で、[ ] 内は個人的な感想、コメント、ツッコミです。

 

 

B: CO2分離・回収、再利用について自習

 

(20) CO2分離回収の実証実験

 

f:id:jisyuuya:20211224232059j:plain

出典:大崎クールジェン株式会社, 第2段階 CO2分離・回収型酸素吹IGCC実証(CO2分離回収・液化プロセス実証含む) 

https://www.osaki-coolgen.jp/project/step2.html

 

 

大崎クールジェンプロジェクトのホームページを見ると、前回勉強したIGCCは実証実験の一段階目だったようですね。二段階として、IGCCの石炭火力発電設備にCO2分離回収設備を併設して、IGCCの設備から出る一酸化炭素と水素を二酸化炭素と水素にし、CO2のみを分離回収しようとしているようですね。

 

(21) 目標:CO2の90%回収

 

大崎クールジェン株式会社, 第2段階 CO2分離・回収型酸素吹IGCC実証(CO2分離回収・液化プロセス実証含む) 

https://www.osaki-coolgen.jp/project/step2.html から以下引用。

 

“新設商用機(1,500℃級IGCC)において、CO2を90%回収しつつ、発電効率40%(送電端、HHV)程度の見通しを得る。”

 

 

[この情報を見る限りでは、将来的にIGCCの石炭火力発電設備から出るCO2の90%以上を物理吸収方式で回収していく技術の確立を目指しているということですよね。

 

この技術が確立、普及していけば、将来、日本において石炭火力発電を他の発電方法と合わせて、一定割合で使用し続けることも可能かなと思いました。その意義に関してはラストで述べようかなと思います。]

 

 

(22)実証実験の成果報告

 

f:id:jisyuuya:20211224232401j:plain

出典:谷村寧昭 2021, CO2分離・回収技術の概要, 国立研究開発法人・新エネルギー・産業技術総合開発機構、環境部の資料:環境部次世代火力・CCUSグループ,

https://www.nedo.go.jp/content/100932834.pdf から以下引用。

 

“試運転にてCO2回収率目標の90%を達成、CO2回収純度目標の99%以上を確認した。”

 

[この情報によると、メモ(21)における実証実験は2016年4月から2021年2月までで、一旦、区切りが付いているみたいですね。ということで、実証実験は順調に進んでいるようですね。]

 

 

(23)コストの問題

 

f:id:jisyuuya:20211224232940j:plain

出典:谷村寧昭 2021, CO2分離・回収技術の概要, 国立研究開発法人・新エネルギー・産業技術総合開発機構、環境部の資料:環境部次世代火力・CCUSグループ,

https://www.nedo.go.jp/content/100932834.pdf 

 

すでに確立されているCO2分離回収の技術としての化学吸収法は4200円/t-CO2、前述したIGCCでの実証実験での物理吸収法の場合、2000円台/t-CO2という情報が見られます。

 

[これらの情報をみると、当然、コストの引き下げが課題になっているようですね。

 

費用に関しては、1,分離回収設備の建設費用、2,分離回収にかかるランニングコスト、3,分離回収した後、CO2をパイプラインで移送するのか、船舶で移送するのかなどの移送コスト、4,CO2の貯蔵場所を建設する費用、5,貯蔵に係る費用などが列挙できるのではないでしょうか。

 

おそらく、これらの費用を推計、合算すれば、現時点では、太陽光や風力発電に比べて、設備建設費用、ランニングコストなどは上回る金額が出るものと思われます。実際にどれぐらいの費用がかかり、最終的に消費者がどれぐらいに負担するのかという情報も、引き続き自習していきたいですね。

 

過去において、太陽光や風力発電に関わるコストは、当初、非常に高価なものでしたが、技術革新、商用化が進む中で、費用は低減していったわけですよね。なので、CO2の分離回収から貯蔵に至る費用も、将来、低減していくことが期待できるのではないでしょうか。]  

 

(24)CO2回収、貯留への期待度

 

f:id:jisyuuya:20211224233024j:plain

出典:資源エネルギー庁, CO2を回収して埋める「CCS」、実証試験を経て、いよいよ実現も間近に(前編),

https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/ccs_tomakomai.html

 

CO2を回収、貯留する=CCSと、さらに回収したCO2を資源として再利用する=CCUSはどういう位置づけの技術なんでしょうか。

 

資源エネルギー庁, CO2を回収して埋める「CCS」、実証試験を経て、いよいよ実現も間近に(前編),から以下引用。

 

国際エネルギー機関(IEA)のレポートによれば、CCUSは2070年までの累積CO2削減量の15%を担い、カーボンニュートラル達成時に約69億トン/年の削減貢献をすることが期待されています。”

 

[グラフを見ると将来的には再生可能エネルギーとほぼ似たような感じで、CO2排出削減の貢献量を占めていますね。グラフでは2050年あたりから、再生可能エネルギーの貢献量はあまり増えないようですね。

 

というわけで、将来的に、このCCUSの技術発展、普及が期待されているのだなという印象を持ちました。]

 

(25)二酸化炭素貯留の実証実験

 

資源エネルギー庁, CO2を回収して埋める「CCS」、実証試験を経て、いよいよ実現も間近に(後編)、このページ読んでみました。

https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/ccs_tomakomai_2.html

 

[CO2を貯留する設備と技術の実証実験はすでに苫小牧で行われ、30万トンの圧入に成功しているみたいですね。あと、もう一つ重要な情報は2030年までに商用化目指しているんですね。]

 

C: “太陽光、風力発電の限界”について考えてみた

 

さて、ここまで、石炭火力発電の新技術や二酸化炭素の回収分離について自習してきました。ここからは、私の勝手な見解、予測=“クリーンエネルギーの3つの限界”について書きます。

 

1,鉱物資源の価格高騰からくる限界

 

以前の自習リンク;https://jisyuuya.hatenablog.com/entry/2021/12/05/172606

 

以前もメモ化したように、IEAは世界の天然資源の需要は2040年までに4倍に跳ね上がると予測しています。風力、太陽光発電の設備を生産するのに必要な鉱物資源の価格もこれによって高騰することが懸念されます。また、蓄電池などの生産に使われる、リチウムの需要も2040年までに42倍まで上昇するとIEAは予測していますね。

 

この場合、削減目標をクリアーするために、お金のある国はクリーンエネルギーの設備の導入、更新ができるが、お金のない国は設備の導入・更新が十分にできない状況の発生が考えられ、太陽光、風力発電設備の世界的な普及の速度はやがて鈍化し、一定の限界に達するのではないでしょうか。

 

(他にも、鉱物資源を供給できる国の数は限定されており、それらの供給国の中には政情が不安定な国もあるわけです。さらに、そのような国で、全体主義国家が採掘の権利を取得するなどの状況から、将来、外交問題の衝突により、安定的な資源供給ができなくなることも予測されます。)

 

2,経済、雇用、社会、政治構造からくる限界

 

f:id:jisyuuya:20211224233143j:plain

出典:山本隆三常葉大学名誉教授), 2020年, 実は減らない世界の石炭火力発電、欧米の石炭火力を減らしたのは市場の力, WEDGE Infinity,

https://wedge.ismedia.jp/articles/-/20510 から以下引用

 

“これからも世界の石炭生産量は伸びると米エネルギー省は予想している。途上国を中心に石炭火力発電所からの発電量が伸びるためだ。世界の石炭火力発電量予測は図‐2の通りであり、2050年まで石炭消費量も年率0.4%の成長が予測されている。

 

なるほど、今後も石炭火力発電量は縮小するどころか、緩やかに成長していくわけですね。中国や、インドに関しても、依然、石炭火力による発電の役割は大きく、その存在を維持していくと予測されているわけですね。

 

過去から現在までの状況に目を向けると、何十年にもわたり、石炭をメインのエネルギーにしてきた国、社会、地域が存在するでしょう。具体的には、石炭で発電し、石炭関連産業で労働者が働き、労働者団体も形成される。石炭産業により地元経済が維持され、関連する経済団体ができたり、地域の有力者が形成されている国や地域もあるでしょう。さらにそれらの労働者や経済団体に支援されている政治家や政党の存在も考えられるわけです。

 

このような構造が存在する場合、“温暖化対策のためにクリーンエネルギーを導入しろ”と迫ても、迅速な変革を実現することは難しいかもしれないですね。

 

“クリーンエネルギーを導入しろ、石炭を燃やすな”という主張と、“今までの仕事、生活、構造を維持したいので石炭をもやしたい”という主張の二項対立に陥った場合、双方の主張は平行線のままで、二酸化炭素削減の目標達成は暗礁にのりあげるのではないでしょうか。(というか、既にずっと対立を続けているので、COPのたびに不満が表明され、デモが起きるんでしょうね。)

 

では、二項に対して、もう一項、軸を加えたらどうでしょうか。

 

①石炭を燃やすな ②石炭を燃やしたい ③New!石炭を燃やしつつCO2も削減

 

もう察して頂けましたでしょうか。③番目の軸を打ち出すことで、なるべく、従来の仕事、生活、地域、社会、政治構造への変化を最小限化することで、二項対立を抑えるというわけです。

 

そこで必要になってくるのが、二酸化炭素をより排出しない高効率の石炭火力発電の技術。もう一つは、二酸化炭素の回収、分離、貯留、資源としての再利用の技術なわけです。

 

欧州をはじめとする、CO2排出削減に積極的な国、環境団体がいかに自説を主張しても、これから経済発展を目指す国々はこれまで依拠してきた経済構造を崩してまで社会変革を行おうとはしないわけですよね。ならば、第三の軸“石炭を燃やしてもいいよね。同時に二酸化炭素も削減もする方向で”を推進したほうが良いのではないでしょうか。

 

この分野を推進していけば、日本はインフラを世界に輸出するビジネス面での果実とCO2削減への貢献という外交面での果実が期待できます。ゆえに、この分野に関して、CCUSの2030年の商用化目標を前倒しで達成し、CCUSのCO2排出削減貢献量を早期に増加させるべく、国のあらゆるリソースを投じていくのが良いのではないでしょうか。

 

というわけで、個人的には、風力や太陽光などの再生可能エネルギーを導入しながらも、それが唯一の選択肢だと過度に傾斜せず、高効率石炭火力発電とCCUSの分野にもバランス良くリソースを投じて行くのが最適なのではないかと思いました。

 

3,地理的な限界

 

ラストの限界は、地形的、地理的な限界ですね。よく言われているように、日本の国土は山地が75%を占めるわけですよね。いかに、太陽光や風力発電を普及させるにしても、いずれ発電に適した用地の限界にぶつかるのではないでしょうか。発電に適した場所であっても、自然保護や治水の観点から土地の造成の反対運動に直面したり、風力発電低周波の騒音を危惧した住民たちの反対運動に直面したりして、設備を敷設できる場所が限界に達するのではないでしょうか。

 

D: Reference

 

大崎クールジェン株式会社, 第2段階 CO2分離・回収型酸素吹IGCC実証(CO2分離回収・液化プロセス実証含む) 

https://www.osaki-coolgen.jp/project/step2.html 

 

谷村寧昭 2021, CO2分離・回収技術の概要, 国立研究開発法人・新エネルギー・産業技術総合開発機構、環境部の資料:環境部次世代火力・CCUSグループ,

https://www.nedo.go.jp/content/100932834.pdf 

 

資源エネルギー庁, CO2を回収して埋める「CCS」、実証試験を経て、いよいよ実現も間近に(前編),

https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/ccs_tomakomai.html

 

資源エネルギー庁, CO2を回収して埋める「CCS」、実証試験を経て、いよいよ実現も間近に(後編),

https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/ccs_tomakomai_2.html

 

山本隆三常葉大学名誉教授), 2020年, 実は減らない世界の石炭火力発電、欧米の石炭火力を減らしたのは市場の力, WEDGE Infinity,

https://wedge.ismedia.jp/articles/-/20510 

 

 

E: SNSで定期Update

 

週2-3回ぐらいのペースで自習の過程、情報を上げる予定です。情報をその都度受け取りたい方はSNSのフォローよろしくおねがいします。

 

https://twitter.com/jisyuuya

 

 

F: 自習屋の目的とは?

 

国内外の政治経済、歴史、文化などをテーマに、情報を集めて自習しています。自習の過程で触れた、興味深かった情報、データを、要約、小分けして、メモ化=素材化していくのがこの自習屋の目的です。

 

例えるなら、(1)魚を釣る(海外英語メデイア、国内外の論文、一次資料などを見つけて、自習する)。(2)魚を捌いて、切り身や刺し身化する(興味深い点の要約メモを作る)。私が、その素材を料理する際=議論の組み立て、別の学習をする際に、その情報を利用しやすい素材メモにしておくのが目的です。

 

時々、[ ]内に、その情報に対する、どういうふうに料理すれば使えそうか、味付けの方向性=コメントやツッコミも入れていこうかと思います。

 

G: あくまでも参考に

 

このブログは、私の自習のメモ、興味深かったデータ、学習の過程と記録です。ゆえに、正確ではない情報や、誤訳などが含まれている可能性があるので、参考程度にお読みいただければと思います。正確な情報を必要とされている方は、引用元などを添付しておきますので、そちらも参考にしていただければと思います。

 

 

#4“Will Coal-fired power plants in Japan disappear? No future?” English Version of “日本の石炭火力発電は消えていくのか?未来はないのか?”

資源エネルギー庁の資料を自習してメモ化していきます(1回目)。

While I am reading the documents of the Agency for Natural Resources and Energy (ANRE) in Ministry of Economy, Trade and Industry (METI), I am doing self-learning and make small memo.

 

A: 日本の石炭火力発電の現状と進化

Current situation of Coal-fired power plants in Japan and it progress

 

温室効果ガス削減のために、世界的に石炭火力発電所を減らしていこうという、動きがあるわけですよね。

To reduce Greenhouse gases, there is a tendency that people try to reduce the number of Coal-fired power plants.

 

一方で、日本の石炭火力発電設備は他国の設備と比べてかなり高性能であるという話もよく聞きます。この点に興味があったので、自習してみました。

On the other hand, I often heard that the Japanese Coal-fired power plants have higher performance than that of other countries. I have an interest in this issue so I tried to do self-learning.

 

今回は“火力発電の高効率化”資源エネルギー庁平成27年11月の資料を見ながら、興味深かかった情報のメモを作っていきます。

I am going to check “Achievement of high efficiency for Thermal power generation” released by ANRE in 2015.

 

( )の番号はメモの通し番号です。[ ] 内は個人的な感想、コメント、ツッコミです。では、さっそくメモ化していきます。

() means “Serial number of my memo” and [ ] shows my opinion and comments. Let’s get started.

 

B: 火力発電設備の比較、種類、進化

Comparison of Coal-fired power plants, types and it progress

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出典(Reference):“火力発電の高効率化” 資源エネルギー庁平成27年11月、総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会 第18回会合 資料2-5、Page 3

 

 

(16)この表により、石炭火力発電からの二酸化炭素排出量が比較できる。現在の日本の石炭火力発電の主力はUSCでCO2排出、約806-820g-kWh。

On the above graph, people can compare the amount of CO2 emissions based on different types of Coal-fired power plants. Current mainstream type of Coal-fired power plants in Japan is USC and its emissions are around 806-820 g-kWh.

 

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出典(Reference):“火力発電の高効率化” 資源エネルギー庁平成27年11月、総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会 第18回会合 資料2-5、Page 4

 

(17)現在技術開発を進めているのが、IGCC=石炭をガス化して燃焼させ、ガスタービンで発電、さらに排熱を利用して蒸気タービンでも発電させ、発電効率を上げる。CO2排出、約650g-kWh。2020年頃、技術確立。

IGCC: Once people make gas from coal, burn the gas and generate electricity by gas turbine. Moreover, steam turbine generates electricity by waste heat from burning gas. These process improve power generation efficiency. IGCC’s emission is around 650g-kWh. The document says this technology will be established by 2020.

 

(18)IGCCの現状は大崎クールジェンプロジェクトのホームで、2017年、18年で実証実験を終えて、成果と実績の欄で確認できる。以下引用。

I have just checked the current status of IGCC. It seems the Verification test were finished in 2017-2018. You can check “Achievement in the first step demonstration” on the Homepage of Oosaki Coolgen corporation. I cited the below from the Homepage.

 

“商用機で送電端効率約46%達成の見通しが得られ、現状の最高効率の微粉炭火力(USC)と比べてCO2排出量約15%削減が期待できます。”

“We obtained forecast achieving a net thermal efficiency of approximately 46% on a commercial plant, and could expect to cut CO2 emissions by approximately 15%”

 

日本語: https://www.osaki-coolgen.jp/project/step1.html

 

English: https://www.osaki-coolgen.jp/en/project/step1.html

 

 

(19)資源エネルギー庁の資料4ページを見ると、さらにこのIGCCに燃料電池を組み合わせて、発電効率を55%程度まで上げて、CO2排出量=約590g-kWh。2025年頃、技術確立。

I am going to continue to check the page 4 on the documents by ANRE. It says that people try to combine “IGCC” with fuel cell to increase the efficiency up to around 55% and achieve the emissions “590g-kWh”. The IGFC can be established in around 2025.

 

[この実証実験の準備と内容も進んでいることも、大崎クールジェンで確認できますね。

You can also check this process on the project home page.]

 

English: https://www.osaki-coolgen.jp/en/project/step3.html

 

 

C: 感想+今後の勝手な予測

 

[はい、ここまで見てきましたが、なんとなく突っ込みどころが予測できますよね。資源エネルギー庁の資料を見ても、石炭火力発電を進化させても、まだ液化天然ガスによる火力発電のCO2排出量よりも多いじゃん!っていう。

So far, we have checked some information. I know what you want to say. You might say “The emissions by Coal-fired power plants are still higher than LNG-fired power plants based on the above graph. Even if people introduce the advanced technology!”

 

確かにそうですよね。しかし、石炭火力発電の技術にはこの先の話がまだあるみたいなんですよね。それが何かということはまた次回の自習の際に、メモ化していこうと思います。それでは、また。

Yeah, I know. However, someone has already realized that there is a further story. I am going to check what’s next, make short memos as a result of my self-learning and share them on my blog next time. Thanks, see you nex time!]

 

D: Reference

 

資源エネルギー庁, 平成27年11月, “火力発電の高効率化”, 総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会 第18回会合 資料2-5

https://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/basic_policy_subcommittee/018/pdf/018_011.pdf

 

E: SNSで定期Update

 

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F: 自習屋の目的とは?

 

国内外の政治経済、歴史、文化などをテーマに、情報を集めて自習しています。自習の過程で触れた、興味深かった情報、データを、要約、小分けして、メモ化=素材化していくのがこの自習屋の目的です。

 

例えるなら、(1)魚を釣る(海外英語メデイア、国内外の論文、一次資料などを見つけて、自習する)。(2)魚を捌いて、切り身や刺し身化する(興味深い点の要約メモを作る)。私が、その素材を料理する際=議論の組み立て、別の学習をする際に、その情報を利用しやすい素材メモにしておくのが目的です。

 

時々、[ ]内に、その情報に対する、どういうふうに料理すれば使えそうか、味付けの方向性=コメントやツッコミも入れていこうかと思います。

 

G: あくまでも参考に

 

このブログは、私の自習のメモ、興味深かったデータ、学習の過程と記録です。ゆえに、正確ではない情報や、誤訳などが含まれている可能性があるので、参考程度にお読みいただければと思います。正確な情報を必要とされている方は、引用元などを添付しておきますので、そちらも参考にしていただければと思います。

#4“日本の石炭火力発電は消えていくのか?未来はないのか?”、資源エネルギー庁の資料を自習してメモ化していきます(1回目)。

A: 日本の石炭火力発電の現状と進化

 

温室効果ガス削減のために、世界的に石炭火力発電所を減らしていこうという、動きがあるわけですよね。一方で、日本の石炭火力発電設備は他国の設備と比べてかなり高性能であるという話もよく聞きます。この点に興味があったので、自習してみました。

 

今回は“火力発電の高効率化”資源エネルギー庁平成27年11月の資料を見ながら、興味深かかった情報のメモを作っていきます。

 

()の番号はメモの通し番号です。[ ] 内は個人的な感想、コメント、ツッコミです。では、さっそくメモ化していきます。

 

B: 火力発電設備の比較、種類、進化

f:id:jisyuuya:20211209203452j:plain

出典:“火力発電の高効率化” 資源エネルギー庁平成27年11月、総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会 第18回会合 資料2-5、Page 3

(16)この表により、石炭火力発電からの二酸化炭素排出量が比較できる。現在の日本の石炭火力発電の主力はUSCでCO2排出、約820g-kWh。

 

f:id:jisyuuya:20211209203531j:plain

出典:“火力発電の高効率化” 資源エネルギー庁平成27年11月、総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会 第18回会合 資料2-5、Page 4

(17)現在、実証実験を終えて商用化へ向かっているのが、IGCC=石炭をガス化して燃焼させ、ガスタービンで発電、さらに排熱を利用して蒸気タービンでも発電させ、発電効率を上げる。CO2排出、約650g-kWh。2020年頃、技術確立。

 

(18)IGCCの現状は大崎クールジェンプロジェクトのホームで、2017年、18年で実証実験を終えて、成果と実績の欄で確認できる。以下引用。

 

“商用機で送電端効率約46%達成の見通しが得られ、現状の最高効率の微粉炭火力(USC)と比べてCO2排出量約15%削減が期待できます。”

 

日本語: https://www.osaki-coolgen.jp/project/step1.html

 

English: https://www.osaki-coolgen.jp/en/project/step1.html

 

 

[なるほど、今後、商用機で46%の発電効率、USCと比較して15%のCO2削減が可能であるというわけですね。]

 

(19)資源エネルギー庁の資料4ページを見ると、さらにこのIGCCに燃料電池を組み合わせて、発電効率を55%程度まで上げて、CO2排出量=約590g-kWh。2025年頃、技術確立。

 

[この実証実験の準備と内容も進んでいることも、大崎クールジェンで確認できますね。]

 

 

C: 感想+今後の勝手な予測

 

[はい、ここまで見てきましたが、なんとなく突っ込みどころが予測できますよね。資源エネルギー庁の資料を見ても、石炭火力発電を進化させても、まだ液化天然ガスによる火力発電のCO2排出量よりも多いじゃん!っていう。確かにそうですよね。しかし、石炭火力発電の技術にはこの先の話がまだあるみたいなんですよね。それが何かということはまた次回の自習の際に、メモ化していこうと思います。それでは、また。]

 

D: Reference

 

資源エネルギー庁, 平成27年11月, “火力発電の高効率化”, 総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会 第18回会合 資料2-5

https://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/basic_policy_subcommittee/018/pdf/018_011.pdf

 

E: SNSで定期Update

 

週2-3回ぐらいのペースで自習の過程、情報を上げる予定です。情報をその都度受け取りたい方はSNSのフォローよろしくおねがいします。

 

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F: 自習屋の目的とは?

 

国内外の政治経済、歴史、文化などをテーマに、情報を集めて自習しています。自習の過程で触れた、興味深かった情報、データを、要約、小分けして、メモ化=素材化していくのがこの自習屋の目的です。

 

例えるなら、(1)魚を釣る(海外英語メデイア、国内外の論文、一次資料などを見つけて、自習する)。(2)魚を捌いて、切り身や刺し身化する(興味深い点の要約メモを作る)。私が、その素材を料理する際=議論の組み立て、別の学習をする際に、その情報を利用しやすい素材メモにしておくのが目的です。

 

時々、[ ]内に、その情報に対する、どういうふうに料理すれば使えそうか、味付けの方向性=コメントやツッコミも入れていこうかと思います。

 

G: あくまでも参考に

 

このブログは、私の自習のメモ、興味深かったデータ、学習の過程と記録です。ゆえに、正確ではない情報や、誤訳などが含まれている可能性があるので、参考程度にお読みいただければと思います。正確な情報を必要とされている方は、引用元などを添付しておきますので、そちらも参考にしていただければと思います。

#3“クリーンエネルギー、資源の中国の関与、労働環境への配慮→コスト上昇”情報のメモ化

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A: Spiegel 記事、“クリーンテクノロジーに関する汚れた真実”

 

ドイツのSpiegelという雑誌の記事を読みながら自習をしていく、今回がラストです。興味深い情報をメモ化し、勝手な感想を加えていこうと思います。

 

引用元記事のタイトルは“The Dirty Truth About Clean Technologies”で、“クリーンテクノロジーに関する汚れた真実”と言う感じで訳しました。

 

前回からの続きです。リンク

 

では、さっそく私が興味を持った情報を、ひとくちメモ化していきます。

()の番号はメモの通し番号で、[ ] 内は個人的な感想、コメント、ツッコミです。

 

 

B: “中国の資源への関与”のメモ素材

 

 

(12)中国は多数の資源の最大のサプライヤーであり、パートナーとなる国と従属的なネットワークを構築している。資本をチリ、ボリビアコンゴなどの国に投下して、採掘権を獲得し、希少な資源へアクセスしている。

 

[記事の中では、具体的な金額などのデータが無かったので、この点は別の機会にデータを見つけてきて、メモを作ると面白いかもしれませんね。一帯一路構想のなかで、中国が途上国に資金を貸付けて、返済ができなくなると、当該国のインフラの使用権を抑える言う話はよく聞きますよね。また、新疆ウイグルにおいて、太陽光発電ユニット生産のための原料の加工などが行われており、この工程の中で、強制労働が行われているのではないかという報告もされているので、後日この点も自習し、メモ化しようかなと考えています。

 

さあ、果たして未来において、“クリーンエネルギー”は環境は勿論、労働者の人権も尊重し、“クリーン”に排出削減目標を達成できるだけの規模で、世界的に普及できるのでしょうか?]

 

(13)中国は鉱物資源から電気自動車のバッテーリーに至る、すべての生産工程をカバーするのを目的としている。例:中国は、世界のリチウムイオン電池の生産能力の75%をコントロールしている。

 

 

“クリーンエネルギーの人権への配慮→コスト増”のメモ素材

 

(14)BMW社が打ち出した方針=“児童労働による採掘がおこなわれていたり、採掘過程で、水資源の汚染がされている鉱山からの原材料は使わないとの方針。

 

(15)BMWはリチウムやコバルトをコンゴのようなケース=採掘が素手で行われている採掘業者からは購入しない。

 

BMWは購入元を、慎重に精査し、モロッコ、オーストラリア、アルゼンチンなどの企業から購入している。購入元企業の選定は厳格に行っている。その選定の中で、100社以上の会社とは契約できなかった。

 

[資源の生産の現場における、人権や環境問題への関心は、消費者や投資家の間で高まっているわけですよね。以前なら、サプライヤーの選定、継続的に発生するモニタリングの費用は無視できたわけですが、世界的規模での資源の需要の伸びに対応し、はたして資源の供給元が労働環境や自然環境に配慮しているのか、法令を遵守しているのか、今後はこの点に関連する費用が増加することが予測されます。}

 

C: 感想+今後の勝手な予測

 

[中国による不安定要因:今回の学習とメモ作成において、やはり、中国の存在は無視できないリスクだと思いました。過去にも、外交問題で中国と衝突した国々、フィリピン、台湾、オーストラリア、そして日本などは、一方的に、農産品や石炭の輸入停止、レアアースの輸出停止を経験しています。過去の前例を踏まえると、日本がクリーンエネルギーや電気自動車の普及に傾斜しすぎた場合、中国側が大きくシェアを管理する原材料、製品に関する輸出の停止を、外交カードとして使う可能性は予見できそうですね。]

 

[選定、監視コストの発生:今回の別の論点はBMW社のケースで見たように、企業はますます、資源産出における労働環境や環境への配慮を要求されていくという点ですよね。この点に関しては当然、コストが発生するし、問題を起こした取引先からの原料や部品の供給は停止せざる負えない状況も予測されます。

また、BMWは問題のある100社以上の取引先と契約ができなかったというケースからもわかるように、基準をクリアーできる原料供給国、供給会社の数は限定されるわけですよね。この点は、安定的な供給量の確保の阻害要因になりそうですね。

 

前回の情報(鉱物資源の需要の急増→資源価格の上昇の予測)も踏まえ、将来の価格の安定性や、資源や設備の安定供給という点で、いくつか問題点があるなという印象を持ちました。故に、今後、お金のある国は、クリーンエネルギーの設備を導入し更新でき、お金のない国は設備を導入できない自体になるのではないかと懸念しています。]

 

D: Reference

 

Jens Glüsing, Simon Hage, Alexander Jung, Nils Klawitter and Stefan Schultz 2021, The Dirty Truth About Clean Technologies, viewed 24th 11 2021, https://www.spiegel.de/international/world/mining-the-planet-to-death-the-dirty-truth-about-clean-technologies-a-696d7adf-35db-4844-80be-dbd1ab698fa3

 

 

E: SNSで定期Update

 

週2-3回ぐらいのペースで自習の過程、情報を上げる予定です。情報をその都度受け取りたい方はSNSのフォローよろしくおねがいします。

 

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F: 自習屋の目的とは?

 

国内外の政治経済、歴史、文化などをテーマに、情報を集めて自習しています。自習の過程で触れた、興味深かった情報、データを、要約、小分けして、メモ化=素材化していくのがこの自習屋の目的です。

 

例えるなら、(1)魚を釣る(海外英語メデイア、国内外の論文、一次資料などを見つけて、自習する)。(2)魚を捌いて、切り身や刺し身化する(興味深い点の要約メモを作る)。私が、その素材を料理する際=議論の組み立て、別の学習をする際に、その情報を利用しやすい素材メモにしておくのが目的です。

 

時々、[ ]内に、その情報に対する、どういうふうに料理すれば使えそうか、味付けの方向性=コメントやツッコミも入れていこうかと思います。

 

G: あくまでも参考に

 

このブログは、私の自習のメモ、興味深かったデータ、学習の過程と記録です。ゆえに、正確ではない情報や、誤訳などが含まれている可能性があるので、参考程度にお読みいただければと思います。正確な情報を必要とされている方は、引用元などを添付しておきますので、そちらも参考にしていただければと思います。

 

 

#2“鉱物資源価格の高騰→将来、風力、太陽光発電を日本で安定的に導入し続けられるのか?”情報のメモ化

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A: “クリーンテクノロジーに関する汚れた真実”

 

先日、ドイツのSpiegelという雑誌の記事を読みながら自習をしていました。興味深い情報をメモ化し、勝手な感想を加えていこうと思います。

 

引用元記事のタイトルは“The Dirty Truth About Clean Technologies”で、“クリーンテクノロジーに関する汚れた真実”と言う感じで訳しました。

 

前回からの続きです。リンク

 

では、さっそく私が興味を持った情報を、ひとくちメモ化していきます。

()の番号はメモの通し番号で、[ ] 内は個人的な感想、コメント、ツッコミです。

 

 

B: “需要増加→価格上昇、少数国依存の問題点”の情報メモ

 

(6)需要の増加予測:International Energy Agency=IEAによると、世界的な天然資源の需要は2040年までに4倍に跳ね上がる。リチウムの需要に関しては、42倍の増加が予測される。

 

(7)資源の依存:世界のニッケルの45%を供給→インドネシア、フィリピンに依存している。

 

(8)資源の依存:中国はレアアースの60%を供給しており、コンゴはコバルトの3分の2の生産を担い、南アはプラチナ市場の70%を独占している。

 

(9)価格上昇の理由:鉱物資源の需要が急増していて、供給が追いつかず、価格が上昇している。

 

(10)価格上昇の例:ニッケルの価格は26%の上昇、銅は43%、アルミニウムは56%の上昇。

 

[この情報に関しては、どれぐらいの期間で上昇したのかの明記して欲しかったなと思いました。おそらく下記に炭酸リチウムの上昇率の期間が、一年間と書いてあったので、これらの期間も一年なのかもしれません。]

 

(11)炭酸リチウムの価格は一年間で約3倍上昇し、1トンあたり2万ドルを超えた。

 

[上記、メモ(7)や(8)のように資源を供給している国の数は限られていて、記事の筆者も触れているように、資源供給国の中には政情不安定な国もあり、紛争や、Covidのような疫病によって、クリーンエネルギーのシステムを生産するのに必要な資源の供給が滞る可能性も考えられるなと思いました。]

 

C: 感想+今後の勝手な予測

 

[個人的な印象としては、日本はあまり、風力や太陽光発電に極端に傾斜しないほうがいいだろうなと感じました。

 

資源を供給できる国が限定されていて、供給国の中には政情不安定な国もあるわけです。将来的に紛争やCovidのような疫病の蔓延によって、風力、太陽光発電の設備の導入や更新に必要な資源の供給がストップするリスクがあるなと思いました。

 

これと合わせて、世界各国がクリーンエネルギーの設備の導入を進め、電気自動車の普及も拡大する中で、生産に必要な鉱物資源の需要の急増が当然予測されるわけですよね。

 

需要の増加から、価格の上昇も予測され、その場合、風力や太陽光発電の導入が日本において消費者や産業界が甘受するコストに見合う発電方法では無くなる可能性も予想されます。

 

また、温暖問題への意識の高まりから、とかく、クリーンエネルギーの導入の必要性が強調されますが、鉱物資源価格が上昇した場合、設備の導入と更新のコストも上昇し、Co2削減の切り札としての設備の世界規模での普及は難しくなるのではないでしょうか

(特にアフリカ、インド、東南アジア諸国、結局、お金のある国だけが導入更新し続けられ、お金のない国は導入も設備更新もできなくなるのでは?)。

 

ゆえに、少なくとも、日本に関しては、原子力発電の再開、他発電方法との混合の形態が、やはりベストな方法との印象を持ちました。

 

他の発電方法に関しての自習は、次々回あたりに自習メモを載せようと思います。

 

次回に関してはSpiegelの記事の残りの面白かった部分、“資源への中国の影響力と、資源開発に関わる人権などの情報をメモ化していこうともいます。”]

 

 

D: Reference

 

Jens Glüsing, Simon Hage, Alexander Jung, Nils Klawitter and Stefan Schultz 2021, The Dirty Truth About Clean Technologies, viewed 24th 11 2021, https://www.spiegel.de/international/world/mining-the-planet-to-death-the-dirty-truth-about-clean-technologies-a-696d7adf-35db-4844-80be-dbd1ab698fa3

 

 

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F: 自習屋の目的とは?

 

国内外の政治経済、歴史、文化などをテーマに、情報を集めて自習しています。自習の過程で触れた、興味深かった情報、データを、要約、小分けして、メモ化=素材化していくのがこの自習屋の目的です。

 

例えるなら、(1)魚を釣る(海外英語メデイア、国内外の論文、一次資料などを見つけて、自習する)。(2)魚を捌いて、切り身や刺し身化する(興味深い点の要約メモを作る)。私が、その素材を料理する際=議論の組み立て、別の学習をする際に、その情報を利用しやすい素材メモにしておくのが目的です。

 

時々、[ ]内に、その情報に対する、どういうふうに料理すれば使えそうか、味付けの方向性=コメントやツッコミも入れていこうかと思います。

 

G: あくまでも参考に

 

このブログは、私の自習のメモ、興味深かったデータ、学習の過程と記録です。ゆえに、正確ではない情報や、誤訳などが含まれている可能性があるので、参考程度にお読みいただければと思います。正確な情報を必要とされている方は、引用元などを添付しておきますので、そちらも参考にしていただければと思います。

 

#1“クリーンテクノロジーに関する汚れた真実”→感想、面白かった情報の刺し身化、“クリーンエネルギー、多様な鉱物資源を使う”の巻

A: “クリーンテクノロジーに関する汚れた真実”

 

先日、ドイツのSpiegelという雑誌の記事を読みながら自習をしていました。興味深い情報をメモ化=素材化して勝手な感想を加えていこうと思います。

 

記事のタイトルは“The Dirty Truth About Clean Technologies”で、“クリーンテクノロジーに関する汚れた真実”と言う感じで訳しました。

 

では、さっそく私が興味を持った情報を、メモ化=素材化していきます。

( )の番号はメモの通し番号で、[ ] 内は個人的な感想、コメント、ツッコミです。

 

 

B: “クリーンエネルギーの発電→多様な鉱物資源を使う”の情報メモ

 

(1)風力発電用のタービンを作るのには、セメント、砂、鉄、鉛、アルミ、銅が使われる。洋上で使う中型のタービンの場合は約67トンの銅が必要となる。

 

(2)この67トンの銅を産出するのに、約5万トンの土や石を掘削する必要があり、これはエッフェル塔の5倍の重さに相当する。

 

[なるほど、つまり、風力発電のタービンを作るのに、大規模な採掘が必要になる。→自然環境の破壊や、採掘のためにエネルギーを大量消費するわけですね。]

 

(3)風力発電のタービンを作るのに使用されるレアアースネオジムは、1トンのネオジウムを生産するのに77トンの二酸化炭素排出する。比較対象として、1トンのスチールを生産するのに1.9トンの二酸化炭素を排出する。

 

[この情報に関しては、ネオジウムだけの情報や、スチールとの比較だけだと、77トンという数字が大きいのか、小さいのか判断しづらいように思いましたね。例えば、同じ発電量の風力発電施設A、火力発電施設B、原子力発電施設Cを建設し稼働するまでに、どれぐらいのCO2を排出するかで比較するほうがわかりやすい気がしました。]

 

(4)1000メートル✕1000メートルの面積の太陽光発電施設=ソーラーパークを作る場合、11トンの銀が必要になる。テスラ社の電気自動車、Model Sの場合、1万台の携帯電話に匹敵するリチウムが使われる。

 

(5)電気自動車の生産には、従来のガソリンエンジンに比べて、6倍の鉱物資源が必要とされる。主に、バッテリーシステムのための、銅、黒鉛、コバルト、ニッケルである。

 

[まあ、このあたりは、クリーンエネルギーに関わる製品が生産の際に、いかに鉱物資源を大量に必要とするかという、筆者が“強調したい点”なんだろうと思いますね。そして需要の高まり→価格の上昇という流れへつながるわけですね。]

 

 

C: 次回テーマ“資源価格の上昇”

 

[今回のメモ化はこのあたりにしておこうと思います。次回の流れは、“クリーンエネルギーによる発電への需要高まる→発電システムに必要な鉱物資源の価格が上昇”というテーマでメモ化していこうと思います。

 

あまりにも価格が上昇すると、将来、発展途上国などがクリーンエネルギーの発電システムを導入し、設備を更新していくのが難しくなっていくのではないでしょうか。

 

環境保護団体などが標榜する風力、太陽光発電という手段をメインとしたCO2排出削減目標の実現に対する阻害要因になるのではないかなと思ったりします。じゃあ、続きはまた、次回。]

 

 

D: Reference

 

Jens Glüsing, Simon Hage, Alexander Jung, Nils Klawitter and Stefan Schultz 2021, The Dirty Truth About Clean Technologies, viewed 24th 11 2021, https://www.spiegel.de/international/world/mining-the-planet-to-death-the-dirty-truth-about-clean-technologies-a-696d7adf-35db-4844-80be-dbd1ab698fa3

 

 

E: SNSで定期Update

 

週2-3回ぐらいのペースで自習の過程、情報を上げる予定です。情報をその都度受け取りたい方はSNSのフォローよろしくおねがいします。

 

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F: 自習屋の目的とは?

 

国内外の政治経済、歴史、文化などをテーマに、情報を集めて自習しています。自習の過程で触れた、興味深かった情報、データを、要約、小分けして、メモ化=素材化していくのがこの自習屋の目的です。

 

例えるなら、(1)魚を釣る(海外英語メデイア、国内外の論文、一次資料などを見つけて、自習する)。(2)魚を捌いて、切り身や刺し身化する(興味深い点の要約メモを作る)。私が、その素材を料理する際=議論の組み立て、別の学習をする際に、その情報を利用しやすい素材メモにしておくのが目的です。

 

時々、[ ]内に、その情報に対する、どういうふうに料理すれば使えそうか、味付けの方向性=コメントやツッコミも入れていこうかと思います。

 

G: あくまでも参考に

 

このブログは、私の自習のメモ、興味深かったデータ、学習の過程と記録です。ゆえに、正確ではない情報や、誤訳などが含まれている可能性があるので、参考程度にお読みいただければと思います。正確な情報を必要とされている方は、引用元などを添付しておきますので、そちらも参考にしていただければと思います。