#4“日本の石炭火力発電は消えていくのか?未来はないのか?”、資源エネルギー庁の資料を自習してメモ化していきます(1回目)。
A: 日本の石炭火力発電の現状と進化
温室効果ガス削減のために、世界的に石炭火力発電所を減らしていこうという、動きがあるわけですよね。一方で、日本の石炭火力発電設備は他国の設備と比べてかなり高性能であるという話もよく聞きます。この点に興味があったので、自習してみました。
今回は“火力発電の高効率化”資源エネルギー庁平成27年11月の資料を見ながら、興味深かかった情報のメモを作っていきます。
()の番号はメモの通し番号です。[ ] 内は個人的な感想、コメント、ツッコミです。では、さっそくメモ化していきます。
B: 火力発電設備の比較、種類、進化
(16)この表により、石炭火力発電からの二酸化炭素排出量が比較できる。現在の日本の石炭火力発電の主力はUSCでCO2排出、約820g-kWh。
(17)現在、実証実験を終えて商用化へ向かっているのが、IGCC=石炭をガス化して燃焼させ、ガスタービンで発電、さらに排熱を利用して蒸気タービンでも発電させ、発電効率を上げる。CO2排出、約650g-kWh。2020年頃、技術確立。
(18)IGCCの現状は大崎クールジェンプロジェクトのホームで、2017年、18年で実証実験を終えて、成果と実績の欄で確認できる。以下引用。
“商用機で送電端効率約46%達成の見通しが得られ、現状の最高効率の微粉炭火力(USC)と比べてCO2排出量約15%削減が期待できます。”
日本語: https://www.osaki-coolgen.jp/project/step1.html
English: https://www.osaki-coolgen.jp/en/project/step1.html
[なるほど、今後、商用機で46%の発電効率、USCと比較して15%のCO2削減が可能であるというわけですね。]
(19)資源エネルギー庁の資料4ページを見ると、さらにこのIGCCに燃料電池を組み合わせて、発電効率を55%程度まで上げて、CO2排出量=約590g-kWh。2025年頃、技術確立。
[この実証実験の準備と内容も進んでいることも、大崎クールジェンで確認できますね。]
C: 感想+今後の勝手な予測
[はい、ここまで見てきましたが、なんとなく突っ込みどころが予測できますよね。資源エネルギー庁の資料を見ても、石炭火力発電を進化させても、まだ液化天然ガスによる火力発電のCO2排出量よりも多いじゃん!っていう。確かにそうですよね。しかし、石炭火力発電の技術にはこの先の話がまだあるみたいなんですよね。それが何かということはまた次回の自習の際に、メモ化していこうと思います。それでは、また。]
D: Reference
資源エネルギー庁, 平成27年11月, “火力発電の高効率化”, 総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会 第18回会合 資料2-5
https://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/basic_policy_subcommittee/018/pdf/018_011.pdf
E: SNSで定期Update
週2-3回ぐらいのペースで自習の過程、情報を上げる予定です。情報をその都度受け取りたい方はSNSのフォローよろしくおねがいします。
F: 自習屋の目的とは?
国内外の政治経済、歴史、文化などをテーマに、情報を集めて自習しています。自習の過程で触れた、興味深かった情報、データを、要約、小分けして、メモ化=素材化していくのがこの自習屋の目的です。
例えるなら、(1)魚を釣る(海外英語メデイア、国内外の論文、一次資料などを見つけて、自習する)。(2)魚を捌いて、切り身や刺し身化する(興味深い点の要約メモを作る)。私が、その素材を料理する際=議論の組み立て、別の学習をする際に、その情報を利用しやすい素材メモにしておくのが目的です。
時々、[ ]内に、その情報に対する、どういうふうに料理すれば使えそうか、味付けの方向性=コメントやツッコミも入れていこうかと思います。
G: あくまでも参考に
このブログは、私の自習のメモ、興味深かったデータ、学習の過程と記録です。ゆえに、正確ではない情報や、誤訳などが含まれている可能性があるので、参考程度にお読みいただければと思います。正確な情報を必要とされている方は、引用元などを添付しておきますので、そちらも参考にしていただければと思います。